午前中から九州工業大学→九州大学→九州産業大学へ。最後の九州産業大学で聞いたミドルランドスケープという概念。これは面白いですね。例えば、ある地域で地形の高低をマッピングして。その中間領域がミドルランドスケープになります。例えば植生分布を見たときに、多くもなく少なくもないところがミドルランドスケープになるわけです。そのランドスケープを抽出して研究の対象にしようってことなんです。何が面白いかというと… まだ黙っておきます。笑 

といっても黙ってられないこともあります。郵政民営化法案が可決されたってことです。反対から賛成に移った人たちは、民意を尊重してなんとかっておっしゃってますが、その尊重すべき民意が「はたして本当に選挙に反映されていたのか」てことを考えると甚だ疑問を感じます。

(しいて言うなら)選挙に反映されていた民意は「郵政民営化に賛成」であって「自民党の郵政民営化関連法案に賛成」ではなかったはず。選挙に勝つための手法として小泉さんはああいう「物言い」をしたに過ぎないわけで。政治家として自民党党首としては賢明な選択だったのでしょう。その「物言いに合わせざるをえなかった国民の意思=民意」と言っちゃう政治家・マスコミにどうも納得いかないわけです。

先の選挙は国民にとって「分かりやすく」はなかった。「分かりやすい」というのは「伝えるべき意味が容易に伝わること」を言う。本来、伝えるべき意味である「法案の是非」は「郵政民営化の是非」にすり替わった。つまり、今回の選挙は「分かりにくかった」のだ。そしてそれは選挙に勝つための(何度も言うけど)自民党の賢明な選択である。

とどのつまり、既存の制度のままでは「選挙は民意を反映する仕組みではない」ということである。なぜこんなことになったんでしょうね。昔は反映できて今は反映できなくて。そういうとこを議論しなくちゃいけないんじゃないのかな。んじゃないと、これからもこんなんが繰り返されていく気が。