寄贈式

久留米市役所 市長室で寄贈式です。バルザック像が久留米市に寄附されたわけです。いろんな方が集まってます。

前日彫刻が設置されて、みなさんホテルに泊まったわけですけどぼくだけ福岡に戻って作業。この時使うパンフレット100枚、目録に添えるファイルを2部、A1パネルを2枚を作成しました。ここ3日で3、4時間しか寝ておらず…死ぬかと思いました。間に合ってよかった。。

除幕

寄贈式の後、現場で除幕です。昨日設置された後、幕が張られました。道路上でのことなので除幕式は難しく…「工事の確認作業」という名目でみなさん集まってます。にしてもたくさんの人が集まりました。

除幕の裏から

ぼくは除幕のサポートなので像の後ろから。除幕の瞬間は撮影できませんでした。あしからず。テレビを楽しみにしといてください。(ぼくは後ろにいますから)

バルザック像

で、こんな感じで完成しました。

今回のプロジェクト。正直なところ当初はなんとなく抵抗みたいなものを感じていました。ある個人的な思いで、人の近づけない道路の中央分離帯に彫刻を設置すること、それもパリをイメージして…という点で。パブリック・アート(そもそもぼくはこの言葉自体に抵抗があるんですが…ここでは略)あるいは美術史について考えたことがある人ならこの状況に少なからず感ずるところがあるはずです。

でも、途中でそんなことどうでもよくなってきました。というか、たかが30年くらいしか生きていないぼくの浅はかな知識で評価するのも失礼だと…そんな思いを徹底的に抱かせるくらいの周囲の正直さと経験と知識がありました。個人的な思いを実現しようと、地域の可能性(それは公共性といってよい)を鑑みながら、大人の方々が真面目に正直に動いている。そして「制度上」無理だと思われたことが実現してしまった。そこにはそれこそ夢を叶えるという、周囲の極めて倫理的な営みの力があったのです。そういう力があったからこそ実現できたことを、当事者であるからこそ理解できたのです。

大変だったけどとてもいい経験となりました。勉強させてもらいました。つうか終わったわけじゃないですけどね。このプロジェクトは、彫刻が設置されたことで初めてスタートするプロジェクトなのです。「ほとんどの人たち」にとっては。さぁ次は…