フリーペーパー表紙の写真が決まった。スタッフ十数人で話し合って決めたらしい。これは選ばれなかった中の1枚。

血と骨の紹介番組があっていた。うろ覚えだが、崔監督がビートたけしのことを「感情の起伏とか純粋さとか持ち合わせた人だが、それを技術で埋め合わせようとしないのがすごい」とかそういうことを言っていた。その人間観に、頷いた。
例えば正解だとか間違いだとか。そういう言葉は技術的な言葉で。例えば好きだとか嫌いだとか。そういう言葉は感情的な言葉である。自らの判断の一般的な解答を理解しておきながら、つまり技術的な言葉を持ち合わせておきながら、それでもなお、意図的ではなく自然に、他者を思いやりながら感情的な言葉を発せられる人。ぼくはそういうオトナに会うと、生きててよかったと心底思う。