ついでに。最近友人との会話の中で出てきた本。加藤哲夫著「市民の日本語〜NPOの可能性とコミュニケーション〜」。
まちづくりの中でよく見られる姿勢がある。例えば「ある地域に入り込んだ人が、いなくなった時のこと」を想定する姿勢。住民に「正しい知識を伝えて理解を求めよう」とする姿勢。公園等を「皆のものだから大切にしましょう」と伝える姿勢。そういった姿勢に疑問を持たないことは、とても危険なこと。得てして、こういう姿勢を前提とした言葉は、住民に届かない。この認識が薄いのは、とりわけ工学系の大学で「コミュニケーション」を鑑みたまちづくりのカリキュラムが少ないことに由来するように思う。とにかく、これからまちづくりをしたいと思っている学生には、ぜひ読んで欲しい1冊。