花瓶の向こう側

カキノくんの絵はんこ教室を開催しました。教室の様子はカメラ事情で撮ってないのでご勘弁を。手伝いに来てくれた学生たちが撮ってくれたんでどっかで報告できると思います。その後のPホールのパーティはフィルムで撮ったんで後日アップします。タケくん夫妻がチンドンで盛り上げてくれました。ありがとう!

今回の教室は「杖立のしるしはぼくらのしるし。」の一環。プロジェクトを進行しながら同時に住民の方達と議論を進めて企画を詰めてます。話をしていると、住民の方の中に少なからず不安はあるようで。絵はんこだけでロゴマークを募集するということに、ですね。でもぼくは、募集する作品は絵はんこだけでいいとさえ思ってるんですね。

絵はんこの魅力を一言で言うと「質感」。ロゴマークに、そのまちらしい「質感」があってもいい。絵はんこの「質感」は、杖立によく似合うのです。だからこそ、はんこ部のみんなは杖立を気に入ってくれる。そんな接点をぼくは意識しています。カキノくんの作品の魅力はその表現にありますが、それと同時に絵はんこという「質感」を選んだ審美眼が素敵なんです。それはまるで、日比野さんがダンボールを選んだような、そんな審美眼。

まち(それは例えばお店の場合よりも汎用性が求められる対象)のロゴマークだからって見方をすると、手作りの絵はんこでロゴマークを作成することに不安を覚えてしまいがち。だけど「まちのロゴマークだからこそ」大事なんは、そういう「質感」なんやないかなって思います。2次元でまちを表現したときに強調される意味は、実は同時にまちの大切な「質感」を失ったものだったりも。

「杖立のしるしがぼくらのしるし」であるための1つの挑戦が、「絵はんこでロゴマークを作り、眺めること」です。さらに「まちのロゴマークを作る」ということを考えたとき、「プロじゃないみんなで作る絵はんこがいいじゃん!」と思えるんですよね。結果的にそうなるかどうかは抜きにして。たぶんこの点は日比野さんも同じじゃないかな。例えば、誰が作っても「質感」は保たれる。そこに、絵はんこの楽しさが、あります。

なんてまるであれみたいな書き方はやめにして。それらを踏まえつつ?一般募集枠も設けることにしました。来月、一般募集用の説明会を計4回開きます。この時に来てもらえば、応募用紙を持ち帰り、自由に作成して応募することができます。絵はんこじゃなくてもだいじょうぶですよ。ぼくが絵はんこを推してるからって、ロゴマークが絵はんこになるとは限りません。笑 ぼくの役目はみんなの意見をまとめるのみ、なので。みなさんの素敵な案をお待ちします。

これからカキノくんの絵はんこワークショップをあと2回(9月30日、10月1日)、小国町と南小国町の住民のみを対象にしたロゴマークを考えるワークショップを1回開催します。日比野さんが来られるのは11月6日。この日の夜に飲み会をします。最近の日比野さんについてみんなでゆるりと話をします。こんな機会はなかなかないと思うんでみなさんぜひいらしてくださいね。スケジュール、企画詳細は近々にトップページでお知らせします。

つ感じで。始まりました。ぼくらにとっての、杖立にとっての静かな挑戦、ですね。