キモチの行方

April 25, 2006

Posted by: takita


伊万里・大川内山で建築調査。鍋島藩当時、藩窯の管理・運営を行った「御陶器方」の役人が詰めていたされる建物に、江戸期に建てられた証拠があるのか見極める。構造材、建材等から判断することになる。

1860年代に「染付大川内山藩窯絵図染付大皿」(佐賀県重要文化財 佐賀県立博物館所蔵)という絵皿が作られたが、その中央にこの建物と思われるものが描かれている。現在での手がかりはそれだけらしい。

結果、建物自体にかんしては古くても明治以降に作られたものではないかと推測された。このままだと建物は取り壊されることになる。写真は藩役宅と思われている建物の隣りに増築された窯場。現在は稼働していない。



ここには少し前まで人が住んでいた。ハコの歴史的価値より、住まわれていた痕跡の方が、ぼくのキモチを支配した。
Posted by: takita
アイスプラント

某県の某研究所にて打ち合わせ。

その研究所内にて栽培されているもの。南アフリカ産のアイスプラントです。
こいつは地中の塩化ナトリウムを吸い上げます。つまり食すと程よいしょっぱさとなります。食感もシャキッとしてて不思議な感じ。通称クリスタル○○○と呼ばれているだけあって、見た目もきらきらしてます。某県の名物として売り出される予定らしいです。たぶんこいつは売れると思う。ただ食えるだけじゃなくて、干拓地に植えると土壌改良にも貢献するんですね。

気になるのは南アフリカ産だということ。旨いし、賢い植物なんだけど、なんだか胸の奥につっかかる感じはします。うむ。

一歩進んで二歩散歩

April 20, 2006

Posted by: takita
作業中

杖立のみなさんと作業。

最近、杖立の若手の方たちが積極的に動き始めました。ぼくがいたら頼ってしまうから、ということで1回目の話し合いでわざとぼくをはずしてくれたり。まちをつくる中での一つひとつの小さな行動が、持続可能なエネルギーとなる確実な歩みとなってきています。

こうなってくると、ぼくの役割も明確になってきます。ぼくはぼくしかできないことに注力できます。んでぼくと杖立との関わりは、あくまで「仕事」の合間での関わりが理想です。そうでないと、仕事とのバランスが難しいからです。会社やその他のクライアントを「一般的に」説得できない、ということです。

ぼくはただ住民になっただけであることを理解してもらう、そんなうれしいフェーズにさしかかっています。多くの人にそれを理解してもらうにはまだまだ時間も、ぼく自身の力量も足りないけれど、あと2年くらいでイケるかも、そんな期待を抱かせるくらいの頼もしい人たちが杖立にはたくさんいます。

完成

今回の作業は、路地裏にかける「額縁」の作成です。路地裏をギャラリーにしちゃおうよ!という活動です。
夜は簡単な打ち上げを。まるで子どもみたいなはしゃぎ様。ふふ。