台風のあとにやってくる淡々しい日差しは、寡黙にぼくらの背中をおす。台風のあとにやってくる澄みやかな空は、たぶんたくさんの人を救っていて、たくさんの人を繋げている。それらの囁きが、必ずおとずれる最大の安寧だと、相変わらず台風のときに忘れていて。忘れているからこそ、ありがたい。