いや、別にばかデカイ足を見せたいわけではなく。例えば今パソコンを眺めている視線をとどめてみてください。あなたの視界の中にはあなたの身体の一部がぼんやりと或いはしっかりと入っているはずです。髪の毛かもしれません。鼻のアタマかもしれません。吸いかけの煙草をはさんでいる指かもしれません。つまり、あなたが眺めている風景には常にあなたの身体が入っています。その前提をヌキにした研究や写真が云々という話ではなく、例えば「世界の中心で〜」というのがありましたが、実はみんな常に「世界の中心」にいます。世界の中心にいるのに、世界の中心にいないように生活しているのが日常だと思われています。だから改めて世界の中心に身を置くストーリーがドラマティックになり得ます。正確には、世界の中心にいたり、いなかったりと振り回されるのが人間です。
時折、どんな格好で撮っても自分の身体が常に写りこんでしまうカメラがあるといいなと考えます。ある側面において、写真はカメラが写し出すものではなく、人間が写し出すものに近づきます。もちろん、それを表現として見立てるのもどうかと思うので、自分の身体が写りこむ写真をたまに撮るようにしています。たまにです。世界と自分との繋がりの認識が要求される局面は、最近増えてきているように思えて仕方ありません。必要なのは、身体性でしょうか。

閑話休題。



サインが建ち始めました。施設にかんしては白地に茶色の文字、地名にかんしては茶色地に白文字になりました。上の方の番号は小国町内でナンバリングされたものです。例えば電話で「道に迷ってしまったんですけど…」「何が見えますか?」「山です」「…」という困難?を乗り越えるためにこうなりました。この番号は今後、地図にも反映されるようになるはずです。QRコードも付けようかと思いましたがやめました。誘導サイン(矢印などで誘導するもの)ではなく、記名サイン(場所の名前を記すもの)や案内サイン(例えば地図等が描かれた案内板)に載っけていくとよいかもしれませんね。そうそう、特に小国町の人は「なんだ?黒豚食堂って!?」て思うかもしれません。木魂館の中の「北里バラン」が「黒豚食堂」に変わったのです。こうやって見てみてると説得力あるぶぅ(黒豚風)。…